サスティナブルな社会を目指してⅤ

　今年も災害の多い年でした。特に台風による風水害の被害は甚大な爪痕を残しました。

　我が街小松は白山のおかげで非常に軽微な影響で済みました。白山に感謝！！

　最近の台風のスケールが年々大きくなり、雨量もケタ違いに多くなっているように感じるのは私だけでしょうか？これも地球温暖化の影響なのでしょうか？

　太古の昔、地球の炭酸ガス濃度が異常に高かった時代の気象は荒れ狂っていたそうです。

　今私たちは自然に吸収し切れない程炭酸ガスを排出しています。炭酸ガス濃度が高まることにより、温室効果で海水温が上昇し、海水面が上がり、海抜の低い地域が水没するという状況が地球規模で見られるようになってきています。イタリアのベニスでは海面の上昇と地盤の沈下等でサンマルコ広場がたびたび冠水しているようです。今では水の都どころか、水浸しの都で、ゴンドラで観光どころではなくなっているようです。私達が排出する排ガスにより、もろに私達に被害が及ぶようになってきているのです。

　しかし某国の大統領等は経済優先、効率優先の為に、地球の汚染すら認めようとせず、あたかもこのまま地球環境が続くかの如く錯覚しているのか、目を背けているのか、環境の改善に手を付けようともしていません。

　私達人間は効率を追求することにより、また経済を活性化してきたことにより、地球の循環を悪循環にしているのです。

人間は長い年月をかけて変化することにとても鈍感なように思います。その長い長い循環機能を破壊することによって、私達は自然から確実に報復を受けているのです。

　今年は非常に災害の多い年であった、運が悪かったと政治家達は言っているようですが、今の活動を続ける限り、もっともっと災害の規模が大きくなり、小さくなるということは無いと思います。これは私の生きた７３年間という地球規模で考えれば実に短い期間ですが、この短い期間においても劇的に変化してきているのです。この調子で環境を破壊していきますと、後何百年間で人の住めない地球、もっと短い期間で私達人間に多大の災害をもたらすことが危惧されます。

　今すぐ地球の悪循環を善循環に切り替える努力をしましょう。その為には自分の生活を無駄のない、ゴミを出さない生活に切り替えましょう。そして他の生物と共生できる社会にしましょう。

　サスティナブルな社会を目指しましょう。

　人間個人は永遠に生きられないのですが、子供達、孫達が安全で楽しい人生を送れますように・・！　

不動産遊民

都市研究家　調(しらべ)　亮(わたる)