サンサンコーナー
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ハザードを超える人生を歩もう
私は20年前に胃の3分の1を切除してから、食べ過ぎ、早食いが最も辛くなりました。過ぎたるは及ばざるが如し、調度良いが一番良くなってきたように思います。その調度良いとは、「量の問題、早さの問題、タイミングの問題、可も無く不可も無く、少し足りないぐらい」が調度よいです。物余り時代はいつまで続くのでしょうか。片寄りが多く、過多に摂取し身体を壊す、身体の為とサプリメントを飲む、薬の摂取が習慣化して過剰摂取となり、身体の不調を訴える者のなんと多いこと。何でも薬に頼る薬大好き国民の日本人、早期発見という名目で健康診断大好き国民の日本人。
しかし75歳以上の後期高齢者にとって健康診断は本当に必要なのでしょうか。具合が悪くなった場合や、身体に支障がある場合は必要ですが、何も症状がない場合の健康診断は必要かと疑問に思います。たとえ症状の出ていない病根が発見されたとしても、治療はする必要があるのか検討が必要でしょう。薬によって治る程度であれば治療すれば良いのですが、手術となると大ごとです。まして内視鏡ではなく、開腹、除去、切除となれば、身体に大きな負担がかかります。手術や副作用が強い治療は控え目にして、穏やかな治療で、病と共生する気持ちでいるぐらいが良いと思われます。髪が抜けるような抗がん剤治療は、がん細胞はなくなりますが、免疫力が低下して感染症にかかり、結果的に短命に終わる場合があるようです。生きる目標年齢が85歳ぐらいなら…?病気と共生した方がはるかにいいのではないかと思います。一病息災と言うように、持病が一つくらいある方が、無病の人よりも健康に注意し、かえって長生きできるのではないでしょうか。
ことわざに「言葉を慎めば禍なし 食事を節すれば病なし」ともあります。日本人は完璧を求めすぎる。この世の中に完璧などというものはあるのでしょうか?いやないであろう。日本人は潔癖性であるが故に完璧を求め、がんを完全に克服しようとするのか?完璧にがん細胞を切除しようとするのか?がんとどうして共生できないのか?若いとがんの進行は早いと言われていますが、高齢者はどうなのか?そんなに早いとは考えられないのですが、それならば、高齢者と若年者に対する治療法を変えるべきではないでしょうか。
人生100年、その100年を健康に生きられたら最高にしあわせです。その為には身体を常にいたわりながらも、ハザード(障害・障壁・危険因子)をもうけ、そのハザードを常に超える努力が必要だと最近つくづく思います。バリアフリーとは、高齢者や障害者などが社会生活を送る上で障壁となるものを除去し、誰もが快適に暮らせるようにすることです。しかし、その生活こそが、我々人間の能力を退化させる元凶かもしれないと思われます。我々は、ハザードがあればこそ、それに対応しようと努力するので、ハザードの無い人生は、無味乾燥なものとなるのではないかと思います。79歳、これからの人生を意味あるものにし、楽しみたいものです…。
また、話は変わります。
弊社はおかげさまで、8月19日に無事40周年を迎える事ができました。これもひとえに、地域のみなさまのおかげと心より感謝申し上げます。
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どうぞ幾久しくご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
不動産遊民
都市研究家 調(しらべ) 亮(わたる)